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最近のおもな研究テーマをご紹介
 

Research site

このページでは、研究室で行っている主な研究テーマをご紹介。

​内容は随時更新中です。

屋久島 越境大気汚染 

屋久島で、大気汚染物質が森林生態系や渓流水質に与える影響を検討する

 永淵は1990年代より、屋久島における大気汚染物質の検討および、それが屋久島の森林生態系や渓流水に与える影響を検討してきました。

 その内容は多岐にわたりますが、最近では、大気からの窒素負荷が土壌や水域に与える影響や窒素循環のメカニズムの解明に着手しています。

​ニューヨークタイムス掲載記事はこちら

 

 

ASGM パル 金 水銀

インドネシアの小規模金採掘

​ インドネシア・パルやスマトラをはじめとして小規模金採掘 (ASGM) を行う現場で大量に使われる水銀の汚染状況の観測やそのリスクについて検討を行っています。 

 調査は大気中水銀をはじめとして、水域、土壌、食物、植物などさまざまな、環境媒体について行っています。

 さらに、これらのデータに基づいて、統計学分野の共同研究者とデータの検討を十分に行いながら環境リスク評価を行っています。

 水俣条約が発効し、水銀の管理はますます重要な課題となっています。

 先日、研究室で長年にわたり調査を行ってきたパルで大規模な地震と津波が発生しました。地震による小規模金採掘地区の影響が懸念されます。

ASGM関連の報告は 

Ecotoxicology and environmental Safety

環境科学会誌

Environmental Sciences Atmospheres

モンゴル 地下水 ヒト健康 リスク 

モンゴルでの地下水利用とそのリスク

 モンゴル高原での地下水利用と、それを利用する人々の健康リスクを検討しています。

 民俗学者や現地の住民らと協働して研究をすすめています。その結果、きめ細やかに地下水を採取することができたばかりでなく、現地生活者の行動パターンや、地下水の摂取量、体重といった、リスク評価に必要なデータを実測値として収集することができました。

 環境データをきっちり解析するには統計学の力が必須です。私達は統計数理研究所共同利用の制度を利用して (受け入れ研究者:統計数理研究所 金藤浩司)、 環境データと統計解析について日々議論しながら進めています。

研究の一部が RSC advances に掲載されました。

大気中降下物 雨 水銀

​降水中水銀の動態をさぐる

 

 降水のなかの水銀の濃度の変動や、その起源について、屋久島、乗鞍岳、伊吹山、蒜山、フェンチジ岳などで、一降雨を降水量毎に分割して採水する装置を設置して検討しています。

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​北極域の水銀の動態を探る

 永久凍土に閉じ込められた水銀が地球温暖化に伴い放出されていると言われています。

 その実態を把握するために、アラスカの永久凍土地帯で調査を行っています。また、氷河と永久凍土の融解により流出した水銀の行方を北極海海洋堆積物コアを通して見つめる研究も進めています。

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樹氷から大気汚染物質をみる

 寒気団の来襲で付着し、寒気団が去ると脱落する九州地方の樹氷は、樹氷付着時の気塊を特定しやすいという特徴があります。この性質を利用して、樹氷中成分と長距離越境輸送の関連を検討しています。

 

越境大気汚染 山岳 島嶼 

離島・山岳にて越境大気汚染を観測する

​地表面の影響や、日本国内の影響を受けにくい場所として、島嶼部や山岳域が挙げられます。研究室では、屋久島をはじめとして、乗鞍岳、伊吹山、フェンチジ岳などで、大気の観測を行っています。解析にはGISなどを用いてその動態を検討しています。

最近の成果の一部はこちら (富士山での研究乗鞍岳での研究)。

モンゴル 金採掘 ニンジャ 水銀 ヒト健康 リスク

モンゴルの金採掘

 モンゴルには、金の鉱脈があるため、企業により大規模な金採掘がおこなわれている地域があります。

 また、これらの採掘地の尾鉱でニンジャと呼ばれる人々が金鉱石を採掘し、水銀を使った金精錬を行っています。

 

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大気中を長距離輸送されるマイクロプラスチックを追う

 

公益財団法人アサヒグループ学術振興財団 (2019、2020年度:代表 中澤 暦)や、科研費挑戦的萌芽 (2019-2021年度:代表 永淵 修)の支援を受けて研究を推進しています。
  5 mm 以下になったプラスチックの総称はマイクロプラスチックと呼ばれ、これまでに海洋での研究が盛んにおこなわれてきました。一方で、世界の研究者たちは、大気中を漂うマイクロプラスチックにも注目し始めています。研究例も少なく、まだまだ分からないことが多い大気中のプラスチック。
 私達は、その採取方法や観察のための前処理方法から研究をスタートさせています。大気、降水、樹氷、雪などに注目して、大気中を漂うマイクロプラスチックのゆくえを研究しています。

  研究成果の一部が近日公開予定です (2022年初、学会誌に掲載予定)。

研究の一部は西日本新聞毎日新聞rkb 毎日放送 でも紹介されています。

 

コケ 地衣バイオモニタリング コケ 地衣 年輪 水銀 水銀 大気汚染

バイオモニタリング手法から環境汚染を考える

 科研費 基盤B (2019-2021:代表 伊村 智) の支援を受け、研究を実施中です。

コケ、地衣類、年輪などに含まれる水銀や重金属を観測し、環境汚染の歴史や、環境汚染の平面的な分布を検討しています。

 現在、南極土壌中の水銀から人為活動由来の汚染を評価することにも挑戦中です。

 

燃料電池 

商用電源がないところで環境観測する方法を試行錯誤する

研究室で調査を行う場所の多くは、商用電源がないところです。こういった場所での調査では電源の確保が一つの課題になります。乾電池に始まり、ソーラーパネル、車用バッテリ、燃料電池まで。また、アクセスしにくいところでは、サンプルを連続して採取する方法の開発も必須です。

火山 水銀 硫黄山 口永良部

​火山からの水銀の放出を検討する

 自然由来の水銀の発生源の一つとして、火山があります。

 えびの高原の硫黄山、口永良部島の火山に着目して、これらの火山からの噴出物に含まれる水銀の濃度と動態について検討しています。

 

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